365日。
8760時間。
525600分。
31536000秒。
どんな言い方がいいだろうか。
あっという間とも、果てしなく長かったとも言える一年が過ぎた。
LILYというバンドにお暇を頂いてから、365日。
手に入れたものは時間、自由、それとそこそこのお金。
失ったものは、果たして、それに見合うだけのものだっただろうか。
何が大切で、どう生きていくか、これほど向き合った一年はなかったと思う。
パンチがいなくなり、その理由も、本当の気持ちも、未だに闇の中。
どんなに大切にしているものも、案外あっけなく崩れてしまうものだって、思い知った。
メディアの力の凄まじさを勘違いしてた自分を恥ずかしく思った日もあった。
人間の持っている、涙が出るほどの暖かさも、氷のような冷酷さも、全部味わった。
とにかく、人間一人の考え方や価値観を変えるには十分過ぎる出来事が、去年、私や私の大切な人の身に降りかかった。
「人生を賭けて」と軽々しく口にしながら、本気で夢見ていた時間。
戻れるならば、バンドを組んだ日に戻りたい。
こんな風に書いていたってね、結局まだまだ答えを探しています。
なにを書こうか、どうやってこの文章を結ぼうか。
そんな目先の答えさえ、未だに手探りで探しています。
何も気がつかないふりをして、適当に見えるように暮らしながら、不安や焦りに打ち勝てるような、都合のいい言い訳を、毎日探しています。
「もう忘れちゃったんでしょ?」っていう冷たい目線を感じても、悲しむ自分なんて表に出せません。
それならまだしも。
一番辛いのは、時間と共に全てが忘れられていくことです。「そんなバンドいたね、そんな人いたね。」「昔好きだった」そんな言葉すら聞こえなくなるくらい、だんだんと忘れられていくこと。
もちろん、「そんなことないよ!」って言ってくれる人がいると思います。
でもね、「そう自覚してしまうこと」がきっと、一番問題なんだと思います。
これはもう、誰のせいとかじゃなく、自分自身の問題。
周りが羨ましく思える日があります。
人の演奏を聴いて、もどかしくなる日があります。
365日は、私にとってそんな毎日だったと思います。
初めて吐露する、内面の話。
こんなことを綴ったのはね。
今このブログを読んでくれているあなたに伝えたかった。
「大丈夫、忘れてないよ」って。
「辛いのだって、あなただけじゃないよ」って。
「乗り越えなくてもいいよ、一緒に背負っていこう」って。
ただ、それだけだったのかもしれない。
また明日、ブログを書くね。
約束します。
おやすみなさい。
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